関西バッテリーだよりDENCHY いま、バッテリー産業がアツい。- バッテリー産業の未来(1)創刊号-
こんにちは。近畿経済産業局 次世代産業・情報政策課です。
GX・DX等の実現に欠かせない様々なイノベーションを支える基盤として、長期的な成長が見込まれるバッテリー(蓄電池)産業。
一方でバッテリーは、基盤産業であるからこそ、一般の目に触れる機会が少なく、その魅力が十分に認知されていないことが非常に口惜しい・・・
そんな想いからスタートした「関西バッテリーだより - DENCHY -」では、未来を担う若い世代を含め、多くの方にバッテリー産業の魅力を“やわらかく”お伝えしています。様々なゲストへのインタビュー記事も順次お届けしますので、ぜひご覧ください!
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関西バッテリーだより-DENCHY- 始動。
「カーボンニュートラル」と聞いてみなさんは何を思い浮かべますか?
電気自動車(BEV)やハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池自動車(FCV)、あるいは太陽光、風力、地熱等の再生可能エネルギーを用いた発電。これらの製品や技術を想像される方が多いのではないでしょうか。
他方、それらと比較して「蓄電池」「バッテリー」は、カーボンニュートラルとパッと結びつきにくいかもしれません。
実は蓄電池(バッテリー)は、カーボンニュートラルを達成するための最重要技術のひとつであり、脱炭素社会においてイノベーションを支える重要な「縁の下の力持ち」なのです!そして、そのバッテリー関連企業が集積している全国有数の地域がここ、関西エリアなのです!
「関西バッテリーだより –DENCHY-」創刊号である今回は、バッテリー産業の市場の広がりや、その成長を支えるための経済産業省・近畿経済産業局の取組についてご紹介します。
蓄電池産業戦略
今後世界中で市場の急速な拡大が見込まれる状況を受け、経済産業省は2022年8月に「蓄電池産業戦略」をとりまとめ、2030年までに現状の約7倍である国内150GWh(年間)(※1)のバッテリー製造能力を確保する等の目標を打ち出しました。
これはEV約250万台分にも相当する、挑戦的な目標値です(※2) 。この戦略では、バッテリー産業が目指す今後の方向性として「液体リチウムイオン電池の製造基盤の確立」「グローバルプレゼンスの確保」「次世代電池市場の獲得」の3つのターゲットを掲げています。
関西蓄電池人材育成等コンソーシアム
「蓄電池産業戦略」が示す目標達成のためには、バッテリー業界で活躍する人材の育成・確保が重要です。
そこで、バッテリー関連産業が集積している関西地域において、近畿経済産業局、(一社)電池工業会(BAJ)、(一社)電池サプライチェーン協議会(BASC)が共同事務局となり、2022年8月「関西蓄電池人材育成等コンソーシアム」が発足しました。
このコンソーシアムには、産業界や教育機関、自治体、支援機関等の47機関(2024年7月5日時点)が参画しており、産学官が抱える人材育成・確保にかかる現状と課題を共有し、目指すべき人材像や、人材育成・確保につながる取組の具現化を目指しています。
取組例のひとつとして、令和5年度、高校生・高専生にバッテリー業界への興味関心を持ってもらうための教材コンテンツ(テキスト教材、動画教材、教員用の指導書、等)を作成しました。
また、各種教材の効果検証のため、延べ505名の学生を対象に、デモ授業を実施しました。令和6年度からは高校生、高専生、大学生、社会人等へ向けた、バッテリー分野初の産学連携による教育プログラムを実施するとともに、実施校の拡大に向けた活動を推進する予定です。
本誌「DENCHY」では、これから、バッテリー業界で活躍する企業の情報や社員の方々の声、バッテリー教育プログラムの実践風景等を順次お届けします。
「縁の下の力持ち」であるバッテリー。
本誌では、そんなバッテリーの魅力を様々なゲストもお迎えしてお伝えします。バッテリーワールドにて皆さんをお待ちしています!
Key Person Message
バッテリーはこれからの社会を支える重要なインフラであり、関西では製造・開発、人材育成と幾多の取組が進められています。「DENCHY」では、バッテリーの魅力や可能性を多様な切り口から伝えますのでご期待ください!
イベントのご案内
2024年8月7日(水)、8日(木)、経済産業省こどもデーにて「電池エネルギー体験教室」が開催されます。電池を自分で作る科学実験ができますので、ぜひご参加ください!
対象:小学生以上
事前申し込み不要
参加無料
詳細:https://www.meti.go.jp/intro/kids/torikumi/index.html
関西バッテリーだより-DENCHY-とは
GX・DX等の実現にかかせない様々なイノベーションを支える基盤として、長期的な成長が見込まれるバッテリー(蓄電池)産業。
経済産業省は2022年8月に「蓄電池産業戦略」をとりまとめ、2030年までに国内150GWh(年間)のバッテリー製造能力を確保する等の目標を打ち出し、バッテリー関連企業が集積している関西エリアで「関西蓄電池人材育成等コンソーシアム」を立ち上げました。
これから益々の盛り上がりが期待されるバッテリー産業ですが、基盤産業であるからこそ、一般の目に触れる機会が少なく、その魅力が十分に認知されていないと考えています。
そこで近畿経済産業局では、未来を担う若い世代を含め、多くの方にバッテリーの魅力を“やわらかく”お伝えしたいという想いから「関西バッテリーだより - DENCHY -」をスタートしました。
今後、様々なゲストへのインタビュー記事も順次お届けしますので、ぜひご覧ください!